小学校のリコーダー導入講習のお仕事を始めて今年で3年になりました。本当は去年が3年目でしたがコロナ禍でリコーダー講習どころか小学校そのものが休校になっていたので。今年はあるかな?と半信半疑で予定を組んだところ、8校の小学校を訪問することになりました。宮本、増林、久喜太田、小林、黒浜、西部、新久、小手指の各小学校、すべて埼玉県です。音楽室と体育館での講習がちょうど半々くらい。密を避けるために児童同士の間を空けて広がるため、聞こえるかな?集中してもらえるかな?と心配だったのですが、どこでも皆さん一生懸命聞いてくださいました。
コロナ禍の中で小学校の現場では音楽の授業にも大変な工夫をなさっていました。音楽室の机の上に個別にパーテーションを設置している学校や、その予算が取れないのでみんなで窓辺に立ち、外に向かって歌を歌っている、という学校もありました。印象的だったのは小学校の敷地の中に小さな林があり、その中に行って皆でリコーダーを吹いたり歌を歌ったりしている、という学校でした。木立の中でリコーダーを吹くと、素敵な響きがします。それはコロナ禍でなければしなかった体験です。子供たちの心の中に、いい形で残るといいな、と思いました。
今年のリコーダー講習は自発的にやりたい、という学校で行うことにした、と聞きました。休校などでカリキュラムの進行が遅れ、そのほかにも気を遣うことが多い中、児童を一堂に集めてリコーダー講習をするのは大変だと思います。それでも「こんな時に小学校に来てくれてありがとう」とおっしゃっていただき、こちらこそ恐縮することがたびたびでした。
リコーダーっていい音がするんだ、自分の持っているこのプラスティックの楽器でこんなにきれいな音が出て、好きな曲が吹けるんだ!
子供たちにそう思ってほしくて小学校に伺っています。「コロナ禍中の」の枕詞にももううんざり。来年はリコーダー講習をできる学校がもっと増えて…つまり、そういう余裕が生まれる状況になることを、心から願っています。
小手指小学校3年生の皆さんからお礼のお手紙をいただきました。
「きれいな音」「楽しかった」という言葉がたくさん書いてあって嬉しかったです。
ありがとうございました💛
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