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まちかど情報3回目~ナチュラルクリーニングのすすめ

 

 

  今月のまちかど情報は、「ナチュラルクリーニングのすすめ」というテーマでお送りします。ナチュラルクリーニング、とは、合成洗剤を使わず、石鹸、重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムを組み合わせて家中をきれいにする方法です。

 実は去年、私はおばあちゃん1年生になりました。今の子育てを勉強しようと、育児書のコーナーをのぞいていたら、「クーヨン」という雑誌が目に留まりました。そこには「殺菌のし過ぎは危険です。子供の免疫力を下げないナチュラルクリーニング」という文字が大きく載っていました。ちょうどそのころ、コロナ禍でどこへ行っても消毒、消毒。頻繁に消毒液を手にすることで手が荒れたり、必要以上に菌を殺すことで逆に免疫力を下げることが問題になったりしていたので、すぐその雑誌を購入しました。その育児雑誌「クーヨン」2020年9月号の記事では、添加物の入った合成洗剤や、除菌、消臭をうたう商品が腸内細菌を傷つけ、人が本来共存している常在菌まで殺してしまう可能性を警告していました。

 

 私は専門家ではありませんし、それが本当なのか、確かめることはできません。ただ、そこに紹介されていた石鹸、重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムだけあればいいナチュラルクリーニングなら買い物も楽そうだな、と思って実際にやってみました。1年間続けてみたら以前より楽に、家の中をきれいな状態に保つことができるようになったので、まちかど情報として、皆さんにお知らせしたいと思います。

 

重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムはみんな粉の状態で、ドラッグストアやスーパー、100円ショップなどでも売られています。だいたいどれも100グラム当たりで50円から80円くらいです。インターネットではもっと安いものもあります。粉で買ってお湯や水で薄めて使用するのでコストパフォーマンスもいいですし、買ってくるのも楽です。

 

 

 

 

 この三つの中で私が1番お勧めしたいのは過炭酸ナトリウムです。これは酸素系漂白剤、という名前でも売られています。

 まず洗濯に使います。色柄物の洗濯にも使えるので、毎回、大さじ一杯か二杯の過炭酸ナトリウムを50℃くらいのお湯で溶き、通常の洗剤と一緒に入れて洗濯します。これを続けていたら漂白効果で衣類がすっきりするだけでなく、今まで長く悩まされていた室内干しの時の生乾き臭もすっかりなくなりました。そのうえ、タオルは柔軟剤など使わなくてもふんわりして、香りもよくなりました。洗剤の残り香だけで十分「お洗濯のいい匂い」がします。これは過炭酸ナトリウムによって洗濯機の汚れが取れたおかげです。毎日の洗濯にプラスすることで洗濯槽クリーナーの役目も過炭酸ナトリウムがしてくれます。生乾き臭がひどい場合は過炭酸ナトリウムであらかじめ洗濯槽洗浄をしてから毎日のお洗濯に使い始めると効果を早く実感できます。過炭酸ナトリウムは40℃から60℃くらいのお湯でといてあるときが最も効果があるので、おふろの残り湯を使ったお洗濯にも効果大です。

 

 次にお風呂掃除。おふろ掃除は入浴後、残り湯が温かいうちにカップ一杯か二杯の過炭酸ナトリウムを入れ、よく溶かしてから風呂蓋、洗面器、湯桶などおふろで使うものを何から何まで漬け込んで、おいだき機能がある場合にはそのまま追い炊きし一晩おきます。その後排水して水で洗い流せば、お風呂グッズのすべてと風呂釜まできれいになります。初めてこれをしたとき、汚れの取れなかった風呂蓋の折り目まできれいになって、感動しました。そしてこのお湯を排水した後、排水溝まできれいになっていてびっくりしました。これでもう排水管用のパイプクリーナーも風呂釜洗い用洗剤も、買わなくてよくなりました。

 

 過炭酸ナトリウムは粉の状態で保管して、使うときに50℃くらいのお湯でときます。これが手間と言えば手間ですが、我が家では洗面所に洗濯機が置いてあるので歯磨き用のコップにポットのお湯を注いで使いかけの歯ブラシで混ぜていれています。歯ブラシの除菌にもなるし、何より洗濯槽クリーナー、衣料用漂白剤、柔軟剤、風呂釜洗剤、排水パイプクリーナー全部一気にいらなくなったので、もうこれはずっと続けていきたいと思っています。

 

 クエン酸も基本的に水に溶かして使用します。過炭酸ナトリウムを使って洗濯槽をきれいな状態に保てれば、柔軟剤を入れなくても割とふんわり、いい香りに洗濯物が仕上がるのですが、もっとふんわりさせたい場合は柔軟剤代わりにクエン酸を小さじ1杯、コップに半分くらいのお湯か水に溶かしたものをすすぎの時にいれます。私は何回か試して、確かに効果はありますが特に必要を感じなかったのでこれは続けていません。

 

 クエン酸は特にトイレの掃除に威力を発揮します。どうしてもトイレの周りはアンモニア臭がしがちですが、クエン酸水をスプレーして水拭きをすると、すっきりします。

 

 水200CCにクエン酸小さじ1を溶かしたクエン酸水をスプレーボトルにいれ、トイレに常備して気が付いた時にシュシュ、とスプレーして雑巾で拭き、内側を時々ブラシでこすれば、トイレをきれいに保てます。我が家では以前使っていた手洗い器に置くタイプの芳香剤や、トイレスタンプなどもみんないらなくなりました。クエン酸水は作り置きができますが、1か月も置くとカビてくるので、2、3週間くらいを目安に使いきってくださいね。

 クエン酸はポットの洗浄にも使えます。ポット用の洗浄剤も、これまたいらなくなりました。

 

 

 

 重曹は、私はかなり前から使っています。きれいにしたいところに粉のまま振りかけて濡れた雑巾でこすると、壁のスイッチや洗面台など、ピカピカになります。焦げたフライパンなどに重曹を入れた水を張っておくと焦げが落としやすくなります。

 キッチンの油汚れにも使えます。レンジフードのべとべとしているところに重曹を振りかけて油汚れに馴染ませ、雑巾でふき取ってしまうと、これもすっきりとします。重曹は合成界面活性剤なしのクレンザーです。手肌にも優しく、こすり落とす相手の素材も傷つけません。

 

 

 クーヨン2020年9月号にはほかにもいろいろな使い方が紹介されていました。雑誌の受け売りをしても仕方ないので、自分が実践してよかった方法をご紹介しました。ドラッグストアに行くと洗剤は用途別にほんとにたくさんの種類が売られています。が、今回ご紹介した過炭酸ナトリウム、クエン酸、重曹を組み合わせると、必要なものの種類がぐんと減ります。合成界面活性剤を使ってないので使った後がすっきりするし、生分解されるものばかりなので環境にも、人間の体にも優しいようです。クーヨンではそのほかの洗剤としてすべて石鹸を使う方法が紹介されていますが、我が家は家族の要望もあり、そこは実践していません。今回ご紹介したものもご家庭に合わせて参考にしていただければ嬉しいです。

 

 

 

以上、今回のまちかど情報「ナチュラルクリーニングのすすめ」をお送りしました。

コメント: 2
  • #2

    らぶりこ (木曜日, 21 10月 2021 08:43)

    三笠民子さま

    コメントありがとうございます。
    お掃除、ぜひぜひ。「クーヨン」にもありましたが、究極のナチュラルクリーニング材は「お湯」のようです。
    大掃除も年末に限らず気温の高いときにするといいようですよ。
    あら、また大きなお世話‼失礼しました。

  • #1

    三笠民子 (水曜日, 20 10月 2021 09:57)

    効果、節約、環境、心おきなく掃除ができますね!
    大掃除に試したいと思います!