一つのパートに複数のメンバーがいるリコーダーの合奏団のことを「リコーダーオーケストラ」、と呼ぶようになったのはいつからでしょう。たぶんそんなに古い言葉ではないと思います。25年くらい前に、私はその言葉を金子健治さんたちの「東京リコーダーオーケストラ」で知りました。
先週の日曜日、文京区のトッパンホールで行われたリコーダーオーケストラ「デル・ソーレ」のコンサートに行ってきました。音楽監督の向江昭雅さんが編曲したバロック時代の名曲をレパートリーとしているそうで、この日の演目もバロック期のコンチェルトを4曲、でした。少人数のソロ部分と合奏部分の対比も良く出ていて、何より、ソロ、合奏、に関わらず皆さんの演奏への熱意が感じられて、いいなぁ、と思いました。配布されたプログラムに「リコーダーに魂を吹き込んで」というメンバーの文章が載っていて、それにも激しく共感。指揮者の向江さんのMCも楽しく、ご自身と、若きリコーダー奏者、譜久島彰さんとのデュエットも素晴らしく、満足度がとても高いコンサートでした。
少し前になりますが4月17日の日曜日、東京の「清瀬リコーダーフェスティバル」で「清瀬リコーダーオーケストラ」を聞きました。こちらはサブコントラバス、コントラバスが3本?グレイトバスが4,5本?ちょっと記憶が定かではないのですが、ずらりと並んで、人数も40人以上。基本的に全員参加の演奏です。曲目はバラエティに富んでいて、中でもケアリーの「トレインズ」が素晴らしかったです!4声部に分かれていて、そんなに音数が多い曲ではないのですが、こういう大編成の音で聞くと深みと幅ができて、とってもいい曲なんだな~と、しみじみ思いました。
たまたまお隣に座った人は、「リコーダーは前にやっていて今はお休みしているけど、また始めたくなったわ!」と興奮気味で、少しお話をしていたら私の知っているリコーダー奏者と同じ団地に住んでることが判明。さっそく名前を教えてあげました。
今、東京には「リコーダーオーケストラ」と呼べる団体がいくつあるかしら。確実に増えて、大きなホールでコンサートをしたり、活発な活動をしています。コロナ禍で少し活動を減らしていた団体も、戻ってきているようです。デル・ソーレと清瀬リコーダーオーケストラは全然キャラクターが違うし、当たり前ですがそれぞれに良さがあります。好きなタイプのリコーダーオーケストラ推しになれるなんて、恵まれてるな~。
えー、ここで宣伝。6月11日(土)、神奈川県相模原市の橋本杜のホールでリコーダーコンソート青葉のコンサートがあります。リコーダーコンソート青葉は20名のリコーダーオーケストラです。14時開演、入場無料、600人以上入るホールなのでご予約は不要です。ぜひ一度足を運んでいただいて、リコーダーオーケストラ推しの候補に入れてくださいね!
リコーダーオーケストラ デル・ソーレ東京コンサート2022のパンフレットより。
とっても共感したので、ここに貼らせていただきます。
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